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2014年度外国人留学生向け懸賞論文 受賞者発表
2014年度外国人留学生向け懸賞論文 受賞者発表
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2014年度 外国人留学生向け懸賞論文 受賞者発表

各賞

受賞者(敬称略)

大学名

論文タイトル

論文要約

最優秀賞

WANG XUESHI

東京大学

生命保険契約における保険契約者の確定とその

考慮要素

PDF

優秀賞

XU XIN

立命館大学

中国都市部における民間医療保険発展状況研究

~アモイ市を例として~

 PDF

佳 作

SUN XU

東京大学

児童を対象とした死亡保険の給付レベルが低い

状況についての数理的検証

 

FEI HANDONG

早稲田大学

覚醒している巨大な市場

~中国における保険代理店の興起

努力賞

YU HAO

早稲田大学

日中生命保険市場の相互参入について資産運用

から見る規制整合の検討

PARK HANKYEOL

立命館アジア太平洋大学

日本の生命保険業界、その未来に関する考察

~イスラム保険、タカフルをヒントに~

FALIA賞

KHANJAROV JASURBEK

立命館アジア太平洋大学

自国経済発展と生命保険

 

◆講 評  

 当コンクールは、留学生の方に生命保険に関連する論文・作文を日本語で書いていただき、その中から優秀な作品を選び表彰するというものです。第一回の審査に関して、簡単に全体的な講評をさせていただきます。

 審査に先立って考えたことは、日本語の能力と生命保険の知識の多さを審査基準として重視するかどうかということでした。審査委員会で検討した結果、日本語作文力の巧みさや保険の理解度の深さだけを問うものではないとしました。

日本語表現については、論文・作文の作成過程で、指導教員やチューターの方に添削してもらって、良い日本語表現を書けるように努力することは、留学生の皆様の学習の一環になると考えました。審査員が判読できないような日本語だと困りますが、多少の難点があったとしても、そのことを理由にして評価を著しく低めるようなことのないように努めました。

 保険の知識に対する程度についても、保険を専門としない留学生が生命保険についてまじめに勉強してくれることは、当財団にとってもありがたいことなので、保険の専門的な研究でなくても、幅広く評価したいと考えました。実際に、当コンクールに応募する方の多くは、応募作品を書くにあたって、はじめて保険について勉強した人でした。

 日本語の能力と保険の知識を第一の基準としないかわりに、私どもは、応募論文・作文を評価する基準に「誠実」、「簡素」、「健全」、「自由」という4つの理念を考えました。「誠実」は「まじめ」であることです。剽窃や無断引用は誠実であるとは言えません。最近は、ウェブで簡単に情報が手に入る時代となりましたので、次に応募される方々は、引用の仕方には十分注意していただきたいと思います。「簡素」とは、「無駄な飾りがない」ということです。論文では、ロジックを明確にする必要があります。日本語という外国語で表現しようとすると、どうしても冗漫な表現になってしまいがちですが、意味のないことをたくさん書くよりも、意味のあることを少なく書くことに心がけてください。

 「健全」とは、精神の在り方が健康であるということです。つまり、論文・作文の問題のとらえ方が、人間社会の幸福や平和と結びついていることです。哲学者ルネ・デカルトは、『方法序説』の一文で、「ある人々を益すれば必ず他を害することになるような計画は、私の好みからきわめて遠いものである」(野田又男訳)と述べています。私たちすべてにとって、問題意識や目的を深く考えることは大切なことだと思います。

 最後に、「自由」が意味するものは、何事にもとらわれない自由な心と常識や権威を相対視できる自由な発想です。誠実、簡素、健全だけだと、堅苦しい論文・作文になってしまうかもしれません。そこに執筆者にしかない個性が自由に発揮されていれば、読んでいて感動する論文・作文となることでしょう。

 あえて苦言を呈すれば、今回の受賞作品といえども、学術論文としての仕上がりの度合いには改善の余地があり、また審査基準の「誠実」、「簡素」、「健全」、「自由」のすべてを十分に満たすものではありませんでした。しかしながら、受賞作品はいずれもしっかりした問題意識のもとに書かれたものであり、日本語を勉強し始めてそれほど長くない留学生が日本語で作成する論文ということを考慮すれば、大変優秀なものとして評価すべきものと考えます。受賞者の皆様には、その努力が報いたことをお喜びするとともに、今後さらに研鑽を重ねられ、研究・教育の世界、あるいは実務の世界でご活躍されることを期待致します。受賞できなかった論文の中には、課題の設定が曖昧だったり、課題に対する結論がなかったりしたものがありました。残念ながら受賞できなかった留学生の方の努力に対しても敬意を表します。今回、不本意だった応募者の皆様方には、再挑戦を期待しております。

 留学生の皆様には、さらに水準の高い論文・作文を投稿していただき、審査委員会が嬉しい悲鳴を上げるほどになりますよう、あらためて期待致します。また末筆となりましたが、留学生担当の教員の皆様方に深く感謝するとともに、引き続き今後のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

                                            

(公財)国際保険振興会 論文等選考委員会 委員長

一橋大学 大学院商学研究科教授

米山 高生

 

 

◆表彰式・セミナーを2015年2月20日に開催いたしました。

<表彰式及び懇親会>

 懇親会には入賞者の他、大学関係者や大使館関係者も出席しました。

 

 

 

 

 

 

 <セミナー>

  表彰式に併せて生命保険等に関するセミナーを開催しました。

 

 

 

 


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