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2015年度外国人留学生向け懸賞論文 受賞者発表
2015年度外国人留学生向け懸賞論文 受賞者発表
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2015年度 外国人留学生向け懸賞論文 受賞者発表

各賞

受賞者(敬称略)

大学名

論文タイトル

論文要約

最優秀賞

CHO EUNSUN

慶應義塾大学

韓国の若年性認知症に対する社会保障制度の課題と

民間生命保険の補完可能性

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優秀賞

JOH SANGWOO

慶應義塾大学

日本のネット生保の成長性と将来展望

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佳 作

FEI HANDONG

早稲田大学

中国における銀行と保険会社の一体化の進展

~乗合代理店の消滅の視点から

 

PENG CHENGLU

上智大学

中国国民の生命保険に加入する意思について

努力賞

KHANJAROV JASURBEK

立命館アジア太平洋大学

グローバリゼーションと生命保険業

~生命保険の未来とモノのインターネット

 

◆講 評  

 留学生の論文コンクールは、新興国からの留学生に保険の意義について学んでもらい、将来において自国の国民生活の健全な発展に貢献していただきたいという願いから実施されています。今年は、第2回目であり多くの力作が寄せられることが期待されましたが、結論的には、学術的な体裁を整えた論文という意味では昨年に比べるとやや見劣りがいたしました。しかし問題意識の健全性や課題に取り組む真剣さについては、昨年以上に学生らしい特徴があらわれており、応募してくださった留学生の皆様の意識の高さを感じました。昨年の講評でも述べましたが、審査委員会は選考にあたって論文の内容を重視し、日本語の巧拙については重要な基準といたしませんでした。しかしながら応募別の国籍を概観しますと、いわゆる漢字圏の諸国が多くみられました。来年からは、英文での応募も認められる方向で準備されており、地理的にももっと広くの国々からの応募があるものと期待しております。

 

 最優秀賞に選ばれたのは、慶應義塾大学のチョウ・ウンソンさん(韓国)の「韓国の若年性認知症に対する社会保障制度の課題と民間生命保険の補完可能性」です。この論文は、若年性認知症という見過ごされがちですが重要な病気に罹患者に対する社会保障の対応に民間生命保険がどのようにかかわっていくべきかということを課題としています。若年性認知症の実態と社会保障制度が詳細に述べられているのに対して、民間生命保険の補完可能性の議論がやや抽象論であり具体的な説得性に欠ける点で、課題に対して十分な議論を尽くしていないという批判が当てはまるかもしれません。しかしながら、健常者であってもいつ発症するかわからない若年性認知症に対して保険という仕組みを有効に使って対策をおこない、健康弱者でも豊かな生活ができる社会を生み出そうとする健全な研究であると評価できます。

 優秀賞には、ジョ・サンウさん(韓国)の「日本のネット生保の成長性と将来展望」が選ばれました。この論文は、鳴り物入りで登場したネット生保が、近年伸び悩んでいる理由を韓国との比較研究の視点を入れながら検討したものです。資料的には必ずしも十分なものとはいえない面がありますが、まことに学生らしく課題に対して率直に迫っている点で評価されました。

 佳作は、早稲田大学のヒ・カントウさん(中国)の「中国における銀行と保険会社の一体化の進展」と上智大学のホウ・テイロさん(中国)の「中国国民の生命保険に加入する意思について」の二編でした。前者は、銀行窓販が始まってから、取扱商品が多様化するのではなく、銀行系列の商品に集中する傾向があるということを明らかにし、銀行窓販が銀行による保険会社の支配により一体化していると指摘しています。実証性が粗いためこの結論の妥当性については検討の余地もありますが、中国の最新の保険事情をとらえたものとして興味深いものでした。後者は中国人の生命保険の加入動機についてインタビューをもとにまとめています。とりわけインタビューの中心は、中国で保険募集にたずさわった客観性という意味では工夫が必要であると思います。

 努力賞は、立命館アジア太平洋大学のカンジャローフ・ジャスルベックさんに与えられました。ウズベキスタン出身で、昨年に引き続き応募していただきました。内容は最近注目を浴びているInternet of Things (IoT) を生命保険に導入することについて主張するものでした。目の付けどころがよい論文でしたが、発想がすぐれているだけに、生命保険の契約の仕組みを調べた上で、もっと具体的な議論をしていただくとよかったのですが、「提唱」だけに終わってしまったのが残念です。

 

 以上入賞作品の簡単な講評をさせていただきましたが、それぞれの問題意識を大切にして、機会があれば再度挑戦していただければ幸いです。また最後となりましたが、応募された皆様の今後の留学生活がよりいっそう充実したものになりますよう、審査員を代表して祈念致します。

 

(公財)国際保険振興会 論文等選考委員会 委員長

一橋大学 大学院商学研究科教授

米山 高生

 

                            

 

◆表彰式・セミナーを2016年2月5日に開催いたしました。

<表彰式及び懇親会>

 懇親会には入賞者の他、大学関係者や大使館関係者も出席しました。

 

 

 

 

 <セミナー>

  表彰式に併せて生命保険等に関するセミナーを開催しました。

 

 

 

 


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